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家系調査の範囲の決め方

■家系調査(家系図作成)の範囲(調査範囲・記載範囲)の決め方

前述の通り、家系図には決まった形はありませんので、家系図作成のための調査範囲も好きなように設定し ていいと思います。

ただし、家系図を紙に書く場合は、複数の系統や家系に関わる膨大な人数の全てを記載するのは物理的に困 難なので、ある程度調査範囲や記載する人物の範囲を決める必要があります。

※複数の系統とは?

ご自分に関わる直系の家系は際限なく広がります。

まずは父母で2人、父母の父母で4人、父母の父母の父母で8人・・・と無限に広がります。

これを28代続けると億人を越えてしまいます。

こう考えると「人類みな兄弟」というのは、あながち荒唐無稽な話ではないんだな~と思います。

※家系に関わる膨大な人数とは?

上記の複数の系統を傍系まで含めて考えてみます。

例えば自分の兄弟姉妹だけ見ても、兄弟姉妹とその配偶者と子供、さらに配偶者の両親や兄弟姉妹や子供の 配偶者やその子供や両親や・・・とキリがありません。

こう考えると「人類みな兄弟」というのは、ますます荒唐無稽な話ではないんだな~と思います。


【家系図作成のための家系調査の基本は名字をたどる父方一系統調査】

家系図作成のための家系調査の基本は、自分の名字をたどる父方の一系統調査です。

すなわち、ご自分の父親の父方をたどっていく調査が一般的です。

ですが、家系図に決まった形はありませんので、もちろん家系図を作られる理由・ご興味・ご関心に応じて、自分に関わる全ての家系を調べられるだけ調べるのも、父親の父方以外の家系を調べるのもご自由です。

記載範囲に関しても、直系に当たる方とその兄弟姉妹を記載するのが一般的ですが、その他の傍系の方を記 載するのもご自由です。


【2次元の紙に書くことを前提とした記載範囲】

親族への聞き取りや戸籍の取得などを行った結果を家系図として紙に書く場合ですが、2次元の紙に家系図を書く場合は物理的な理由で一族の全ての系統や傍系の人物全てを記載するのはなかなか困難です。

ある程度どの系統を書くのかと、傍系に当たる方々をどの範囲で書くかを決めなければなりません。

2次元の紙に書くといってもいろいろで、大きな方眼紙に書いてもいいですし、パソコンソフトで家系図を 作成してプリントアウトしてもいいですし、また、マスに名前を埋めていくタイプの家系台帳のようなもの も市販されているようです。


【毛筆で筆耕し巻物や掛軸に表装する場合の記載範囲は】

ここでは家系図を末永く後世に伝えるために、毛筆で筆耕し、巻物や掛軸に表装して保存する場合を前提にお話します。

・一系統の直系とその兄弟姉妹を記載するのが基本

毛筆で筆耕する場合に使う紙は、これも特に決まりは無いので自由なのですが、書道用紙の規格で言う「半切」という紙のサイズが主です。

「半切」サイズとは35cm×135cmの大きさで、巻物にするか掛軸にするかによって紙を横向きある いは縦向きにして使います。

この紙に家系図を書く場合は、たいていは名字をたどる父方一系統の調査結果で、人物の記載範囲は、直系 に当たる方とその兄弟姉妹です。

・工夫すればニ系統までなら美しく収まる

毛筆で筆耕する場合は、文字の大きさもある程度以上は小さくできませんし、半切の紙の上下の余白にも制 限され一族図などの複数系統の調査結果や、全ての傍系を記載するのは、物理的にほとんど不可能です。

ですが、最大限バランスや文字の大きさを工夫すれば、二系統まででしたら半切の紙に美しく収まります。

縦系図にする場合も、全紙半切の紙の倍の大きさを使えば二系統まで美しく収まります。

ここに記載する二系統は、たいていは両親の二系統・・・すなわち名字をたどっていく、「父親の父方の調 査結果と母親の父方の調査結果」、あるいは夫婦の二系統・・・すなわち「父親の父方の調査結果と配偶者 の父方の調査結果」です。

両親の二系統の場合は、自分が○○家自分の名字と、○○家母の旧姓の系統から生まれた、ということをた どる調査です。

夫婦の二系統の場合は○○家自分の名字と、○○家配偶者の旧姓が夫婦になった、ということをたどる調査 です。

※複数系統の話は少々ややこしいので一つ例を

上の家系図の写真は、私の両親の二系統の家系図なのですが、私の場合は、父方渡辺家と、母方葛西(母の 旧姓)家ですから、 父親の父方、すなわち渡辺の名をたどっていく調査と、母の父方葛西の名をたどってい く調査でした。

※三系統以上の筆耕は無理?

実はさらにバランスや記載配置を工夫すれば何とかなる場合もあります。

三系統の家系図の筆耕の例(名前は消して有ります)


【基本は父方一系統、お勧めは両親または夫婦の二系統】

基本は父方一系統両親には両親がいて、その両親にはまた両親がいて・・・。

「家系調査をしよう」と思い立った時、自分に連なる全ての家系を調査するのはキリがありません。 もちろん興味関心や情熱の赴くまま際限なく辿っていくこともご自由なのですが、まずは基本の父方一系統 調査でご自分の名字を辿っていくといいと思います。


【お勧め!!両親または夫婦の二系統】

家系図作成代行センターセンターでご依頼を受ける調査は父方一系統の調査がほとんどで、やはり家系調査といえば自分の名をたどっていく調査が一般的です。

その方々に二系統も出来ますよ」とお伝えすると、7割以上の方が二系統調査をご利用くださいます。 二系統調査には、両親の名をたどる調査と、ご自分と配偶者の名をたどる調査があるのですが、どちらも大 変好評です。

「自分がどのような家系から生まれたのか」「自分とかみさんがどういう家系をたどり夫婦となったのか」 がわかり感慨深さも倍増します。

また、記載する人物数も多く、筆耕した際の見栄えは大変素晴らしいです。


札幌の家系図作成代行センター

全国対応で家系図作成業務を請け負っております。戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)による家系図の作成、書道家が筆で書いて巻物や掛軸に表装するサービスも行っております。

札幌の渡辺宗貴行政書士事務所が運営する、家系図作成代行センター。戸籍を超えた家系図サービスを実施しております。