軸先・桐箱について
【軸先の材質の選び方】
軸先に使う材質には、木目のもの(紫檀・黒檀など)、陶器製のもの、木製の軸に色を塗ったもの、水晶・象牙などなどいろいろあります。
基本的には、好みで選んでもいいものです。
一般的なのは価格の面からも妥当な、木製か陶器製の軸先です。
「どうしても軸先はこれ」っていう指定が無ければ裂地の色や掛軸か巻物かに合わせて表具師さんが最適なものを選んでくれます。
※表具師さんからのアドバイス
・掛軸には軽い木製よりも重みのある陶器製を選んだ方がいい。
下に来る軸先に重みがあると、掛けたときにしっくり来ます。
・巻物には重みのある陶器製よりも軽い木製を選んだ方がいい。
巻物は手にとって開いてみるので軽い方が良いし、また痛みにくいです。
・裂地の色にもよるが木製の軸先を選ぶなら、木目の軸先の中でも黒系、濃い
色の紫檀か黒檀が最も作品が引き締まる。
いろいろサンプルを作ってみたのですが、巻物には木目の軸先。裂地の色に合わせて黒檀か紫檀。
黒檀 紫檀
掛軸には陶器製の軸先で、裂地の色に合わせて表具師さんに陶器の色を選んでもらうのが良いようです。
小話 ~虎の絵の掛軸に象牙の軸先は×~
表具師さんから聞いたちょっとした薀蓄です。
象牙の軸先は、家系図にはふさわしくない。
なぜでしょう?
例えば虎の絵の掛軸。こちらにも、象牙の軸先は好ましくありません。
虎は生き物、像も生き物、一つの作品の中で2つの動物がぶつかり合うからだそうです。
ですから、人と人の繋がりを描いた家系図にも象牙の軸先は好ましくないようです。
【桐箱について】
和桐と米桐(べいぎり)。すなわち日本の桐で作った桐箱と、アメリカの桐で作った桐箱があります。
こだわりぬけば和桐の桐箱を使うべきなのでしょうが、実質両者にほとんど見た目・品質上の差異は無いそうです。
「どうしても和桐がいい」という場合以外は米桐のものでいいと思います。
札幌の家系図作成代行センター
全国対応で家系図作成業務を請け負っております。戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)による家系図の作成、書道家が筆で書いて巻物や掛軸に表装するサービスも行っております。
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