家系図ってなんだ?
家系図の書き方・作り方の基本的なルールや調査範囲・記載範囲の決め方についてです。
さて、「家系図ってなに?」ということです。
もう既に家系図を作られている方、元より家系図をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、 そうではない方・・・例えば自分・他人に関わらず、今まで家系図を目にする機会の なかった方もいらっしゃると思います。
私もこの仕事を始めるまでは家系図を目にする機会がありませんでした。
既に家系図をお持ちの方に「筆耕」「表装」のみのご依頼を受けることも多いのですが、代々伝わる家系図をお持ちの方がうらやましいです。
私の家には家系図というものが残されておらず、家系調査は戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)に頼るしかありませんでした。
自分の家系図を作ってみるとさらに興味が沸いてくるものです。
「ご先祖様が残してくれてればよかったのにな」とも思ってしまいます。
特に北海道では、明治時代あたりに本州から移住してきたケースが多く、本州に比べて家系図の残されている家が大変少ないようです。
■家系図の形式(書き方・作り方)に決まりはない
家系図には「こうでなくてはならない!」というような決まった形はありませんので、直感的にイメージしていただければいいと思います。
ちょっと画像を多く使いましょうか。
はい。
一系統の家系図の例(横系図) 一系統の家系図の例(縦系図)これが最も一般的な家系図です。
自分の父親の父親・・・すなわち名字をたどっていった家系図です。
■縦系図と横系図
横向きなのが横系図、縦向きなのが縦系図といいます。
巻物や掛軸に表装する場合はそれに応じて横系図か横系図にしますが、どちらを使ってもかまいません。
【横系図が主流】
表装までする場合は、巻物にする方が8割以上で、横系図にすることのほうが多いです。
巻物は長さに制限が無く、子孫の代まで書き足していけます。
代々の保存まで考えた場合、横系図の巻物が用いられることが多かったようです。
【掛軸に表装するため、便宜上作られたのが縦系図。見やすい。】
元来、家系図といえば横系図の方が一般的ですが、掛軸に表装するために便宜上作られたのが縦系図です。
横系図よりも親族の相関関係が一目でわかりやすいというメリットもあります。
見やすさでは掛軸にかなわないのですが、巻物を開いていくワクワク感も捨てがたいです。
【巻物にするべきか掛軸にするべきか】
実際には、巻物にする方が8割以上です。
昔から家系図といえば巻物というイメージが強いのでしょうか?
また、掛軸を飾るような和室が少ないという事情もあるかと思います。
【用途・目的によってお好みで】
巻物・掛軸の本来の用途ですが、
巻物・・・保存が主な用途。
本紙(家系図などの表装をほどこす作品)が空気に触れにくく、傷みにくい作り。 また、仕立て直しをすれば紙を継ぎ足していくことができる。
掛軸・・・装飾が主な用途。
作品を補強し、飾って楽しむことが目的。
どちらにするかは好みでいいと思います。
「名前を知らないご先祖様に手を合わせるのが味気ないんだ」とおっしゃってご依頼いただいた方は、巻物にしていつも仏壇の横に置いているそうです。
「親戚一同が集まる日に飾りたい」とおっしゃって掛軸にする方もいらっしゃいます。
あえてアドバイスをするとすれば、普段は保管しておいて気が向いたときにちょくちょく見たいのであれば巻物の方が便利です。
掛軸をちょくょく広げるのは結構大変ですから。
また、和室など掛軸を飾るスペースがある場合や、親族が集まる日に飾りたいという場合は、掛軸にするといいと思います。
私は巻物も掛軸も両方持っているのですが、猫を飼っているため残念ながら掛軸を飾っておくことができません。
本当は、居間か廊下に飾っておいて毎日眺めたいのですが。
時々気が向いたときに巻物を開いて眺めたり、友人が来たときに見せびらかしたりしております。
札幌の家系図作成代行センター
全国対応で家系図作成業務を請け負っております。戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)による家系図の作成、書道家が筆で書いて巻物や掛軸に表装するサービスも行っております。
札幌の渡辺宗貴行政書士事務所が運営する、家系図作成代行センター。戸籍を超えた家系図サービスを実施しております。