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家系図作成代行センター物語目次

代行センター物語1

※2004年の開業から2006年までの1年半の記録です。

要するに、家系図作成代行センターってなに?
運営者の渡辺と藤井は何者で、何を考えているのか?…ということです。

行政書士って?

行政書士試験に運よく合格した渡辺は、「行政書士とはなんだろう?」と悩んでいました。

試験に受かったはいいものの、行政書士が何をする人なのかって、よくわかんなかったんですよね。

行政書士法の条文には、行政書士の業務は

・官公署に提出する書類の作成 (行政書士法第1条の2(1))

・官公署に提出する書類を官公署に提出する手続きについて代理すること
                        (行政書士法第1条の3-1)

・権利義務又は事実証明に関する書類の作成 (行政書士法第1条の2(1))

である、と書いてあるのですが、読んでもいまいちイメージがわきません。

先輩行政書士さんの開業本やカバチタレという行政書士が主人公の漫画(ドラマ化もされてるようですね)を読み漁りました。

行政書士の業務には、各種営業許可申請・会社設立・車庫証明・遺言相続…いろいろあるんですね。

要するに、役所への手続きを代わりにやってあげる人ですね。

例えば「会社を設立しよう。」と思ったとき、役所になんだかんだ書類を提出します。 その書類を代わりに作ってあげる仕事です。

例えば「相続をしよう。遺言状も書こう。」と思ったとき、やっぱりなんだかんだ書類が必要です。

その書類を代わりに作ってあげる仕事です。

今でも、友人知人にって聞かれてもあんまりうまいこと答えられません。

「行政書士って何?」って聞かれたら「引越し屋さんみたいなもんだよ」って答えてます。

「引越しは自分でもできるでしょ。でも荷物多いと大変だから引越し屋さん呼ぶでしょ。会社設立しようと思っていろいろ書類作るのも、自分でもできるけど、書類に書き方とか調べるの大変そうじゃん。面倒だったら行政書士に頼むんだ。僕がやってる家系図も自分でも作れるんだ。でも自分で作る暇無かったり大変だったら頼んでくれれば良いのさ。わかるかね?」

みたいな感じで答えてます。

家系図作成業務?よくわからないけど面白そう!

さて、行政書士業務にはいろいろあるのはわかったが何をしようか?

行政書士業務に関する本を読み漁るうちに、家系図作成業務っていうのがあるのを知りました(行政書士法に照らし合わせると「事実証明に関する書類の作成」に当たります)。

なんだかよくわかんないけど、なんとなく面白そうだな、と思ったのがきっかけです。

家系図作成業務といっても、具体的にどうやって家系図を作るのか、全くわかりません。

そもそも、なんとなく面白そう、と思いながら、家系図ってどんなもんかすらよくわかりませんでした。

そこで。まず自分の家系図を作ってみることにしました。

家系図に作成に関する本は何冊か出版されているので、それを買ってきて、とりあえず自分の家系調査をしてみました。

家系図作成マニュアル

家系図作成マニュアル

太田聡/楡井範正著 ビジネス社 1,500円

自分でやってみると、戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)を取るのは、簡単なようで難しかったです。

まず、戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)の読み方に慣れないと、どこに何が書いてあるのか…次はどこに問い合わせれば良いのかすら読み取るのに一苦労です。

さらに、古い戸籍になると、旧字が使われていたり、筆書きで字がつぶれていたり、どんなに頑張ってもまったく読み取れない。

ここで思ったのが、「あぁ、これは大変だ。一生懸命頑張って、この道の専門家になれば、きっと仕事になるし、困っている人のお役に立てる」と、いうことです。

それは、今思えば全く正解でした。

家系図に興味のある人は、予想以上に多かったです。

でも、自分で家系図を作ろうにも、まず何から始めれば良いのかわかんなかったり、家系図作成を始めたものの予想以上に手間隙が係り、途中で止まってしまった方が、たくさんいました。

もう一つ思ったのが、「家系図っておもしろいな」と、いうことです。

知らなかったご先祖様を知るのは単純に楽しいです。

大学の教職課程の授業で、「人は生まれながらに学びたい知りたいという欲求を持っている」と習ったのを思い出しました。

単純に楽しいというのはこの欲求が満たされていく楽しさだと思います。

何せ私は、祖父母の名すら明確に知りませんでしたから。

また、作ってみて感じたのですが、家系図をきっかけに家族との会話が増えます。

家系図が出来ていくたびに母に見せに行っていたのですが、母は私以上に興味を持ってくれて、今まで知らなかったご先祖様や親族の話をいろいろ教えてくれます。

・幼くして亡くなった母の兄弟のこと
     …私は母が7人兄弟であるということすら知りませんでした

・いろんな所へ養子に出ていた祖母のこと
     …幼いころの記憶にある祖母は、私にはとても優しかったのですが、近い親族でも
      人見知りするところもありました。今思えばいろいろあったんだと思います。

・食べるものがなかった話
     …獣臭いあまり良くない肉を食べたことがあるらしく、今でも母はあまり
      肉が好きではありません。

・飼っていた猫がいなくなった話
     …私が猫を飼おうとした時大反対でした。探しても探しても見つからなかった
      悲しい思い出があるそうです。

・両親の馴れ初め
     …職場結婚である、というのはなんとなく聞いていたのですが。

家系図がきっかけにならなければ一生聞く機会の無かった話だと思います。

ご先祖様の生きた時代は厳しい時代でもあったので、楽しい話よりも悲しい話の方が多いかもしれません。

でも、ご先祖様の話を聞くのが一番の先祖供養だと思います。


札幌の家系図作成代行センター

全国対応で家系図作成業務を請け負っております。戸籍(戸籍謄本・除籍謄本)による家系図の作成、書道家が筆で書いて巻物や掛軸に表装するサービスも行っております。

札幌の渡辺宗貴行政書士事務所が運営する、家系図作成代行センター。戸籍を超えた家系図サービスを実施しております。